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企画展示「旧ヤマジュウ田村家住宅資料展」

企画展示「旧ヤマジュウ田村家住宅資料展」

 旧ヤマジュウ田村家住宅は明治期に建てられた古民家で、国登録有形文化財(建造物)に登録されています。
 今回の展示では、平成26年から平成28年にかけて実施した文化財総合調査に基づき、旧ヤマジュウ田村家住宅の建造物や当時の生活の様子がわかる民具、古文書などを紹介します。

展示ポスターはこちら>>

【開催期間】平成30年4月21日(土)~平成30年7月8日(日)
【開催場所】福生市郷土資料室
【休館日】 月曜日(月曜日が祝日の場合は開館し次の平日休館)
【問合せ】 福生市郷土資料室(042-530-1120)

重箱と通い盆

帳簿類

旧ヤマジュウ田村家について

 田村家は、明治35年(1902)に田村酒造を営む田村家の分家として興り、屋号を 仐(ヤマジュウ)といいます。明治44年(1911)に旧福生郵便局を開設するなど、福生村の発展に尽くしました。
 平成25年に住宅と土蔵2棟、民具、古文書などが福生市へ寄贈されました。住宅と土蔵2棟は平成26年に国登録有形文化財(建造物)に登録され、平成28年5月から一般公開を行っています。

報告書の刊行について

 福生市では昭和49年より市内における貴重な文化財の所在を確認する文化財総合調査を行い、その結果は文化財総合調査報告書として記録保存され、市民や研究者にその成果と情報が提供されます。
 旧ヤマジュウ田村家住宅に関する調査は、平成26年度から28年度にかけて、建造物・民具・文書の三種の文化財について行なわれ、このたび、その調査結果をまとめた文化財総合調査報告書第37集「旧ヤマジュウ田村家住宅調査報告書」が刊行されました。

展示の見どころ

 旧ヤマジュウ田村家には、明治から昭和初期にかけての生活の様子を伝えるさまざまな民具や古文書が残されていました。住宅の主屋は明治35年(1902)に建てられ、大正5年に(1916)に改築されたことが棟札や残された古文書からわかっています。この他にも住宅や蔵の建設、家業として行っていた郵便局の事業、日露戦争中の福生村の様子がわかる書状などの古文書を展示します。また、宴席で使用された膳椀や重箱などの漆器類、ザルや桶、人形など、当時のくらしの様子がわかる道具類を展示します。

展示関連事業

 会期中、以下の日程で講演会を行います。

①建築様式からみる旧ヤマジュウ田村家住宅

 建造物調査を担当された大野氏による、旧ヤマジュウ田村家住宅の建築様式等に関する解説会を行います。
 現地で実際に建築様式や構造に触れながら、建物の特徴や明治期における一般的な住宅との差異など、建築学の視点から見た旧ヤマジュウ田村家住宅についてお伝えします。

【講師】大野敏氏(横浜国立大学教授)
【日時】6月17日(日)午後2時~ 3時30分
【場所】旧ヤマジュウ田村家住宅

②旧ヤマジュウ田村家の民具たち

 民具調査を担当された神氏による、民具資料の解説会を行います。
 当時の生活の様子や、暮らしの道具などに焦点をあてながら、旧ヤマジュウ田村家住宅資料展の見所をお伝えします。

【講師】神かほり氏(日本民俗学会会員)
【日時】6月24日(日)午後2時~3時30分
【場所】中央図書館2階会議室および福生市郷土資料室展示室

③ガイドと歩く「宿橋通り」いま・むかし

 文化財・史跡ガイドボランティアが、旧ヤマジュウ田村家住宅のある「宿橋通り」の見所を歩いて案内します。
 むかしの「宿橋通り」を描いた窪田成司氏の記憶画を見ながら実際に通りを歩き、明治期から昭和初期にかけて福生村のメインストリートであった歴史や家並みの移り変わりなど、「宿橋通り」の魅力をお伝えします。

【案内】文化財・史跡ガイドボランティア
【日時】6月21日(木)午前10時30分~正午
【集合】JR青梅線福生駅改札口前

■①②③共通(事前申込制)
【定員】 各30 人ずつ
【申込み】4月21日(土)午前10時から電話でお申込みください。
【問合せ】福生市郷土資料室(042-530-1120)
     ※月曜日休館(月曜日が祝日の場合は開館し次の平日休館)

旧ヤマジュウ田村家住宅主屋

 

 

 

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