福生の指定文化財
福生砂利軌道跡地
本砂利線軌道跡地は、青梅鉄道福生支線として大正10年(1921)、昭和2年(1927)の二期にわたり整備された鉄道です。この軌条は多摩川からかに坂公園付近で南東にカーブし、加美上水橋を経由して福生駅にいたる軌道を描いています。当初は蒸気機関を動力とした鉄道でしたが、のちにに電化されたことが現存する資料から確認できます。
この砂利線軌道は既に廃止され、線路、架線も撤去されています。しかし、線路敷が一部現存し、道路用地として使用されており、これらを辿ることでその面影をみることができます。その中でも青梅鉄道福生支線の一部として昭和2年(1927)2月に整備された加美上水橋は、橋梁が往時の福生砂利線軌道を想起させる幅員や眺望をとどめています。こうしたことから、福生砂利線軌道跡地は多摩川の砂利線採取の歴史を証するものとして、福生市登録文化財(史跡)として登録されました。
- 区分:福生市登録文化財
- 種別:史跡
- 員数:
- 指定日:R01.9.27