国登録指定有形文化財(建造物)旧ヤマジュウ田村家住宅

田村家の沿革と保存の経緯


△玄関から南側の部屋を眺めたところ

△旧ヤマジュウ田村家住宅:主屋

 この住宅の旧所有者である田村家は、明治35年(1902)に田村酒造を営む田村家の分家として起こり、三代にわたりこの地で生活をしてきました。屋号は仐(ヤマジュウ)です。

 田村家では、明治44年(1911)に旧福生郵便局を住宅の向かいに開設しました。その後、旧福生郵便局内で大正7年(1918)に電報電話業務を、大正10年(1921)には電話交換業務を始めるなど、旧福生村の発展に尽くしました。

 平成24年に所有者の方が亡くなられた後、文化財調査を行った結果、建物に文化財的価値が認められたことから、福生市が取得、保存することとなりました。平成25年には建物が福生市へ寄贈され、平成26年に土地を市で購入し、平成27年度に一般公開に必要となる改修工事を行いました。

 平成26年12月19日、主屋ならびに二棟の土蔵の文化財的価値が認められ、国の有形登録文化財(建造物)に登録されています。

旧ヤマジュウ田村家住宅概要

所在地
福生市福生1158番地
面積
土地 1,959.59m2
主屋 木造平屋建 267.81m2
西土蔵 土蔵造2階建 34.80m2
東土蔵 土蔵造2階建 34.26m2

旧ヤマジュウ田村家住宅主屋


△床の間

 この住宅は、明治35年(1902)に建てられたことが屋根裏につけられた棟札から判明しています。また残された記録から大正5年(1916)に改築されたことがわかっています。

 建物は平屋建てで、間取りは正面向かって右側に土間がある六間取りです。周囲を廊下がめぐっていることをはじめ、風呂場やお手洗いが建物内に設置されているほか、収納スペースが機能的に配置されていることなどが特徴です。

 江戸時代以来の伝統に近代的な要素を加えた建物で、改築等はみられるものの、明治期の様子を今に伝える貴重な建物です。

旧ヤマジュウ田村家住宅西土蔵・東土蔵


△旧ヤマジュウ田村家住宅:東土蔵(右)と西土蔵(左)

 西土蔵は明治37年(1904)に、東土蔵は明治44年(1911)に建てられたことが棟札から判明しています。ともに2階建てですが、屋根の組み方が異なるほか、西土蔵は2階南側にのみ窓があるのに対し、東土蔵は2階南側、北側、1階北側にも窓が設けられているなどの違いがみられます。

 西土蔵には、結婚式などの際に使うお膳やお椀などの什器類がまとまって収納されていたほか、新年に若水を汲むために使う干支の名前の入った桶など、生活に関連する道具類が収納されていました。

 東土蔵は、旧福生郵便局の開設後に建設されていることもあり、郵便局で使われた道具類などが収納されていました。

※現在、主屋の屋根裏と、西蔵・東蔵の2階へは上がることができません。

施設概要

▼交通案内

所在地:福生市福生1158番地

  • 徒歩でお越しの場合 JR青梅線福生駅西口から徒歩7分
  • お車でお越しの場合 敷地裏側に駐車場があります。
    ※建物前の宿橋通りは、福生駅側からの一方通行です。建物の前から駐車場へ行く場合は、ご注意ください。また、バス等の大型車は通行できません。

▼利用案内

開館時間
午前10時〜午後4時
休館日
月曜日(月曜日が祝日の場合翌平日)
年末年始
入館料
無料
注意事項
敷地内は禁煙です。また、一般のお客様のご迷惑になるような行為はご遠慮ください

団体見学等のお問合わせ先

福生市郷土資料室 042-530-1120 へ