福生の人物

北条氏照(ほうじょううじてる) −滝山・八王子城主−

 福生市の指定文化財に「北条氏照印判状」があります。これは現在福生に伝わる古文書の中で最も古いものです。この古文書は制札と呼ばれ、戦国時代の永禄4年(1561)、滝山城の城主であった北条氏照が、福生郷の安全を保障するため出したと考えられています。当時の福生は、北条氏照が支配する直轄領だったのでしょう。

 戦国時代の関東地方は小田原を本拠とする北条氏の支配下にありました。北条氏の三代目氏康の子である氏照は、多摩川の対岸にある滝山城に拠点を置き、多摩地域を中心に勢力を拡大します。後に八王子城に拠点を移しますが、八王子城は天正18年(1590)3月、天下統一を目指す豊臣秀吉方の軍勢に攻められ落城しました。北条氏は豊臣方に降伏し、小田原城に籠城していた氏照は兄の氏政とともに切腹しました。

 現在氏照の居城であった滝山城と八王子城は、国の指定史跡となり整備保存が進んでいます。

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