福生の俳諧

 俳諧は江戸時代の庶民の間で流行しました。福生などの多摩地域においても、江戸時代後半の19世紀にはいると俳諧が普及発展していきます。この時代、熊川村の玉石亭梅里や福生村の田村幽夢が投句や句合と呼ばれる催しなど積極的な俳諧活動を行ないました。そしてこの後、森田友昇や田村友甫といった、幕末から明治期の俳壇に名を残した俳諧の宗匠が出現します。特に友昇は、松尾芭蕉の系譜に連なる「松原庵四世」を継いだことで有名です。

 このように多くの俳人たちが、福生・熊川で活躍しました。俳諧は農民文芸として地域に深く根ざし、展開していきました。ここでは福生の俳人森田友昇・田村友甫の資料と、友昇が継承した松原庵の系譜に関係する資料を中心に紹介します。